異物混入が発生する原因はさまざまです。従業員や関係者のミスが原因の異物混入は以下の4つです。ただし、これらを徹底していても、迷い込んだ昆虫が混入してしまう可能性があります。
清掃不足
清掃不足の製造区画は、ほこりやごみの混入を招きます。さらに、ほこりを温床に発生した昆虫や微生物が、混入するケースもあります。また、清掃用品が不衛生で、清掃時に雑菌をばらまくケースもあり、清掃用品の衛生も重要なポイントです。そのため、掃除用具の点検や掃除方法は社内で統一する必要があります。
従業員の身だしなみのチェック不足
食品製造は特に、従業員の身だしなみのチェックが徹底されます。しかし、すべての従業員が完全にマニュアルどおりに身だしなみチェックを行っていると断言するのは難しいのではないでしょうか。身体についたほこりの除去や、ふけや毛髪が動いた衝撃で落ちないように、従業員同士でチェックしあう必要があります。
原料の処理不足
原料に異物や昆虫が混ざっている場合もあります。原料に混ざっているときは、原料の下処理や原料の管理を見直す必要があります。また、原料の処理時に迷い込んだ虫が紛れ込む場合は、工場全体の見直しが必要です。どこかに虫が入り込めるような隙間がないかや、虫が発生しやすい場所がないか確認しましょう。
機器のメンテナンス不足
機器が劣化し、メンテナンスがおろそかになっていると、機器の劣化した部分がはがれたり取れたりして、商品に混ざってしまう場合があります。機器の劣化による異物混入は、金属破片や先がとがっているため、消費者の負傷につながる危険性があります。直接商品に関係がない機器や工場内の備品でも、同様です。そのため、工場内にある備品は、すべて混入する可能性がある前提でのメンテナンスが欠かせません。