Case Study

異物混入の原因と対策を解説!迅速な原因究明には画像鮮明化装置も有効

異物混入の原因と対策を解説!迅速な原因究明には画像鮮明化装置も有効

異物混入が生じると身体的・精神的な影響をはじめ、企業のイメージにまで多大な影響を及ぼす恐れがあります。そのため、できる限り異物混入はゼロに近づけたいものです。
異物混入の原因対策を手軽に、かつ従業員への負担を少なく導入できる方法はあります。本記事では、異物混入の原因や対策方法を紹介します。また、万が一生じた際の原因究明に役立つ対策は、記事の後半で紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

異物混入による影響

異物混入により起こりうる事象や影響は以下の4つです。
●食中毒
●負傷
●精神的ダメージ
●上記にともなう企業イメージの低下
異物混入は消費者の健康や精神を阻害し、その結果、企業イメージが悪くなったり、消費者からの信頼がなくなったりする恐れがあります。企業の対応が悪かったり、被害者の被害が大きいものであったりすると、商品を販売中止にせざるを得ない事態もあるかもしれません。そのため、徹底した異物混入対策や原因究明に努める必要があります。

異物混入が発生する原因

異物混入が発生する原因はさまざまです。従業員や関係者のミスが原因の異物混入は以下の4つです。ただし、これらを徹底していても、迷い込んだ昆虫が混入してしまう可能性があります。

清掃不足

清掃不足の製造区画は、ほこりやごみの混入を招きます。さらに、ほこりを温床に発生した昆虫や微生物が、混入するケースもあります。また、清掃用品が不衛生で、清掃時に雑菌をばらまくケースもあり、清掃用品の衛生も重要なポイントです。そのため、掃除用具の点検や掃除方法は社内で統一する必要があります。

従業員の身だしなみのチェック不足

食品製造は特に、従業員の身だしなみのチェックが徹底されます。しかし、すべての従業員が完全にマニュアルどおりに身だしなみチェックを行っていると断言するのは難しいのではないでしょうか。身体についたほこりの除去や、ふけや毛髪が動いた衝撃で落ちないように、従業員同士でチェックしあう必要があります。

原料の処理不足

原料に異物や昆虫が混ざっている場合もあります。原料に混ざっているときは、原料の下処理や原料の管理を見直す必要があります。また、原料の処理時に迷い込んだ虫が紛れ込む場合は、工場全体の見直しが必要です。どこかに虫が入り込めるような隙間がないかや、虫が発生しやすい場所がないか確認しましょう。

機器のメンテナンス不足

機器が劣化し、メンテナンスがおろそかになっていると、機器の劣化した部分がはがれたり取れたりして、商品に混ざってしまう場合があります。機器の劣化による異物混入は、金属破片や先がとがっているため、消費者の負傷につながる危険性があります。直接商品に関係がない機器や工場内の備品でも、同様です。そのため、工場内にある備品は、すべて混入する可能性がある前提でのメンテナンスが欠かせません。

すぐにできる異物混入の対策

異物混入対策の中には、すぐに実践できるものがあります。また、導入までが簡単で、異物混入の対策から原因究明まで利用できる監視カメラもあります。

従業員の清潔を保つ

従業員の身だしなみは頭髪だけでなく、顔や爪・全身に細かなマニュアルが設定されるケースもあります。なかには、アクセサリーや文房具などの持ち込みも不可な製造工場もあります。また、糸屑や繊維質の異物混入は身に着ける衣服の劣化が原因です。そのため、制服の管理は自社で行い、クリーニング方法や制服の交換基準を定める必要があります。

清掃用品や製造区画の清潔を保つ

清掃用品が原因で雑菌が広がる可能性もあります。清掃用品の保管や交換基準を明確にし、清潔を保ちましょう。また、清掃用品の材質によっては、ごみや破片が出やすいものもあります。徹底した清掃を行うために掃除方法のマニュアル化も必要です。そのため、使用する清掃用品の選定基準や掃除方法も社内で統一しましょう。

照明の明るさは適切か確認する

照明が過度に明るい・暗いと目視での身だしなみチェックや製品チェックが不十分になります。なぜなら、商品のチェック部分が過度に明るいと異物が光飛びし、暗すぎたり影の部分があったりすると黒い異物の発見がしづらくなるためです。そのため、照明は目に優しく、ちょうどよい明るさに設定する必要があります。

監視カメラを設置する

前述した対策だけでは完全に異物混入を防げません。
●悪意のある異物混入(外部からの侵入者)
●従業員のマニュアル遵守が不十分
監視カメラの設置場所によって、これらの要因による異物混入の回避が可能です。監視カメラの有用性については、以下で解説します。

万が一異物混入が発生時したら迅速な原因究明が必要

前述した対策を講じても異物混入が100%防げるわけではありません。
万が一発生してしまったら、被害者や消費者が安心できるように速やかに原因究明する必要があります。

原因究明に画像鮮明装置「LISr-101」が有効

異物混入が発生してしまったら、速やかな原因究明が求められます。製造工程に監視カメラを設置すると、原因究明までの時間の短縮が可能です。さらに、記録された映像から“いつ”“どのタイミングで”“どのような異物が”混入したのかを詳細に調査できます。これらの情報から、異物混入の原因の特定と原因に応じた対策が立てられます。
異物混入が発生した際に、消費者からの信頼の損失を少なくするためには、原因究明とそれに応じた対策を立てるまでに時間をかけないことが重要です。画像鮮明化装置「LISr-101」は映像を鮮明化し、発見しづらい細かな異物の特定が可能です。そのため、異物混入発生時の原因究明に大きく貢献できます。
またX線による検品自動化を行なっているケースでも画像鮮明化装置は力を発揮します。通常X線カメラはモノクロであり不鮮明となりがちです。しかし、「LISr-101」を活用すれば、ぼんやりとしか見えなかった内部構造まで鮮明化し、詳細構造まで見えるため異物等の見逃しを減らせます。より精度の高い検品を行うことで、異物混入の予防や原因究明に役立つはずです。

「LISr-101」は侵入者や不審者の発見にも有効

また、「LISr-101」はリアルタイムでの映像の鮮明化が可能です。
●侵入者対策
●従業員の監視
●製造過程の製品の監視
これらの映像をリアルタイムではっきりとみやすくするため、侵入者の対応や不審な動きをする従業員、マニュアルを遵守していない従業員に対し、迅速に対応できます。

after
before
光量不十分な配電盤を鮮明化した例
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before
目視では視認しづらいコンクリート柱を鮮明化した例
after
before
X線画像を鮮明化した例

まとめ|異物混入対策は日々のチェックから

異物混入の原因対策は、日々のチェックの積み重ねが重要です。
●身だしなみチェック
●原料チェック
●機材チェック
●商品チェック
ただし、従業員の目だけでは限界があり、すべてを完璧にチェックするのは難しいのが実情です。監視カメラの導入で、日々の従業員のチェックや管理の負担を軽減できます。異物混入対策にぜひ「LISr-101」の導入をご検討ください。

【Q&A】

Q:監視カメラで異物混入を完全に防げますか?

A:監視カメラは異物混入の原因究明、リアルタイムでのモニターチェック、不審者侵入の防止に有効です。本文で紹介したように、それ以外にも異物混入防止策はあります。それらを組み合わせて対策すると、より高いレベルでの異物混入防止が可能です。

Q:「LISr-101」以外にも異物混入対策ができるカメラはありますか?

A:「LISr-101」はカメラとモニターの間に接続して使用します。しかし、カメラに鮮明化機能が内蔵された「LISr-IPC2」「LISr-IPC1」があります。

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YouTubeで様々な鮮明化活用シーンの
サンプルを閲覧できます!

Movie

画をつくらない、加工しない
アルゴリズムを映像で体感

Lisr®とRe:Na®、双方の技術に共通するのは、すでに記録されている画像・映像データのみを処理するため、画をつくる・加工する技術とは、全くもって異なるということです。今ある情報のみを活用し、独自のアルゴリズムによって本来あるべき姿を再現した画像・映像は、裁判で証拠品としても提出可能なレベルとなっています。

この動画は「日経CNBC Market Ad-Venture〜未上場株式の民主化〜」にて放映されたものとなります。ぜひこの動画でロジック&デザイン独自の技術の有用性をご確認ください。

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